歯ぎしりは就寝中に無意識に歯をすり合わせたりする行為です。日本人の約70%が歯ぎしりを経験していて、殆どの人が自覚していない様です。
自分には歯ぎしりはないと思っていたら大間違いです。歯ぎしりを繰り返していると、
口の中がボロボロになるだけでなく、頭痛、腰痛、ひざ痛など全身の痛みを引き起こすことも有る他、
歯に強い力が加わるため、歯が割れたり、揺れたりして好ましくない事が沢山有ります。
歯ぎしりには、口破壊・全身破壊・体に良い の3つのタイプが有ります。 歯ぎしりは、日常生活で普段から噛んでいる力に対して、小さく噛む、反対に大きな力(2~4倍程度)でタイプが有り、小さい力の歯ぎしりは身体に良いタイプに当たります。
口破壊歯ぎしり
歯が削れたり、ある日突然割れてしまったりと、口の中がボロボロになってしまうタイプで、歯の磨耗・破損を引き起こします。
その結果、二次的に知覚過敏・歯周病・虫歯なども起こします。放っておくと、ひどい場合は小さく歯がすり減ってしまったり、突然歯が割れたりして激痛を引き起こすことも有ります。
全身破壊歯ぎしり
歯から遠く離れたひざや、腰、頭など全身に症状が出るタイプ。
体に良い歯ぎしり
歯ぎしりは多かれ少なかれ誰でもしているもので軽い力で歯ぎしりをしている分には、体に良いもので逆流性食道炎を改善する働きが有りと解明されています。
逆流性食道炎は胃酸などが胃から逆流することで、食道に炎症がおこる病気です。患者数はなんと1200万人もいるもので小さな歯ぎしりがそれを防いでくれることに関与しているのです。
歯ぎしりによって歯をかみ合わせることで、反射的に唾液が出てきて、この唾液を飲み込むと、食道に逆流した胃酸を中和し炎症を防いでくれるというわけです。
この他にもストレス物質が減少するなど血糖値や血圧が下がるという研究結果も有ります。