エナメル質は歯の歯冠の最表層にありカルシウムを主とする無機物を特に多く含み、硬度は石英に勝り人間の体の中で最も硬い硬組織です。

このエナメル質と、象牙質、セメント質、歯髄で歯は構成されています。通常目に見える部分がこのエナメル質で象牙質に支えられています。

むし歯はエナメル質が酸によって溶けることから始まります。

エナメル質がすり減り、もろくなる理由は、硬い食べ物で傷がついたり、歯磨きを強くし過ぎたり、食後の酸による歯のミネラル流出などによるもので、これらの原因に無くす対策をすればエナメル質を守ることが可能です。

高齢化が進む日本。大人のむし歯(う蝕:うしょく)が増えています。

加齢や歯周病によって歯肉が退縮し、露出した根面にむし歯ができやすくなります。

その原因は象牙質とエナメル質の違いにあります。

付け根(根面)は柔らかい象牙質のため、エナメル質部分に比べてリスクが高くむし歯(根面う蝕)になりやすいのです。 しっかりとメインテナンスしている人でも、3ヶ月後にむし歯が進んでいたなんていうこともしばしばあるので予防がとにかく大切です。