歯周組織とは、歯肉(しにく:歯ぐき)、歯槽骨(骨)、セメント質(歯の根)と歯根膜(歯槽骨セメント質を結ぶ薄くて強い膜)から成り立っています。

歯周組織の機能は、歯を顎骨(がくこつ)に保持することにありますが、硬組織を体表面に露出させている歯と体表面上皮との接合部が保持の面からみると弱点となりやすいので、歯と口腔(こうくう)内で接している歯肉(しにく:歯ぐき)にはつねに慢性炎症がみられ、これの進行したものが歯周病(歯槽膿漏(しそうのうろう))です。

鏡の前で口を開けると正常な場合は歯周組織のうち歯肉しか見えません。歯の根が見える場合は、歯周病に罹っているとみてよいでしょう。そのため、歯周病を発見するには、常日頃から自分の歯肉の状態をよくチェックする習慣をつけることが大切です。

歯肉の病気を発見するには、正常な歯肉の状態を知っておくことを心がけましょう。 鏡の前で、肌のツヤやハリを見るだけではなく、歯の状態もチェックしましょう。