一般的に歯が生えた直後にむし歯(う蝕)の増加が見られますが、成人期では前からあった軽度のむし歯が重症になることはあっても、新しくむし歯が増えることは比較的少ないです。

 

親知らずが生えるので、20代では一人平均29本の歯があり一生の中で歯の数が最も多いのがこの時期です。成年期を過ぎると歯の数は30代で28本、40代で27本、50代で24本、60代で21本、70代で16本、80代で12本となり徐々に減少し、特に50代以降から急激に歯の数は減ります。

 

この年代で急にむし歯や歯周病が発症するのではなく、この年代まで病変が進行してきた結果として歯がなくなるのです。40代以上では歯の数は女性より男性の方が多く歯を20本以上持つ人の割合も男性の方が多い傾向があります。 歯周病は歯肉の出血や腫れなどの炎症を特徴とする歯肉炎と、歯と歯肉の付着が壊れ歯を支えている骨がなくなる歯周炎に分けられます。