20代でも正常でむし歯(齲蝕:うしょく)治療の経験も歯肉(しにく:歯ぐき)の炎症もない人はそう多くいないと思います。鏡の前で口を開けて、口の中を見ますと、歯、歯肉、粘膜と舌が見えます。下の歯が見やすいので歯が何本あるか数えてみますと、歯を抜いたことのない人では14本あるはずです。智歯(ちし:親知らず:第三大臼歯)の生えてる人では16本です。

 

上の歯も同じように数えて合計すると全部で成人では28本、親知らずの生えている人では32本歯があるのが正常です。 歯は色々な形状をしていますが、大きく分けると前歯はシャベル状で、奥歯は谷があり、石臼状(いしうすじょう)をしています。歯肉の上に出ている部分を歯冠(しかん)と呼び、エナメル質で覆われているます。この部分は体の中で一番硬い組織です。歯肉のかみ合わせの面には溝があり、むし歯のない人でもこの部分が茶褐色になっていることがあります。