生後一年を過ぎる頃には、前歯が4本ずつ合計8本の乳歯が生えている赤ちゃんが多くなります。

 

歯が生え始める時期には個人差がありますが、だいたい生後6カ月〜9カ月ころが一般的です。多くの子の場合、まず下の前歯が2本生えてきて、次に上の前歯が2本生えてきます。歯が生えるころには、歯ぐきがむずがゆくなって、よだれが増えたり、機嫌が悪くなったり、赤ちゃんによっては歯が生えるときの刺激で微熱が出たりすることがあります。

 

上下の前歯が生えてくると、今まではなめていた玩具などを前歯で噛んで遊ぶ行為が見られるようになります。なめただけではわからない硬さや弾力性などを確かめているようです。また、前歯での歯ぎしりもよく見られますが、これは上下の前歯の位置関係や噛み合う感触を確かめている行為で、癖というものでは無いので心配いりません。このように前歯を使うことを練習しながら、前歯で食べ物を噛みとったり、噛み切ったりすることを覚えていきます。