歯がしみる その2
むし歯(う蝕:うしょく)で歯がしみる場合、むし歯は象牙質(ぞうげしつ)の比較的深いところまで進んでしまっていることが疑われます。それ以外にも歯周病や歯ブラシの不適切な使い方で、歯肉(しにく:歯ぐき)が痩せて歯の根(歯根:しこん)が露出してしまった場合(歯根露出)や、強い噛み合わせの力が繰り返し歯にかかり続けることで、歯と歯肉の境目付近に強い歪みの力が生じ、歯の根元の部分がが削れてしまった場合(くさび状欠損)には歯がしみる、いわゆる象牙質知覚過敏と呼ばれる症状が見られるようになります。
歯がしみるようになった場合、まずはむし歯が原因か、それ以外の原因なのかを判別してもらうためにも歯科医院を受診することをお勧めします。むし歯であれば適切な治療が必要でしょうし、知覚過敏であれば、歯の表面から刺激が加わらないような薬剤や材料を塗りながら、様子を見ていくことになります。
歯ブラシの圧が強かったり、強い食いしばりや噛み締め、歯ぎしりがある場合や、酸性飲料を習慣的に飲んでいる場合には、これがしみる原因になっている場合もあります。
思い当たることがあれば、受診の際に歯科医師に伝え、より適切な対応を受けることが可能です。