歯に異常を感じるときにまず生じる感覚が冷たいものが歯にしみるという症状だと思います。歯が冷たいものにしみるようになると虫歯ができてしまったかもしれないと考え、歯科医院を受診する方も多くいらっしゃると思います。

 

しかし、「虫歯はなさそうですね。多分知覚過敏でしょう」と歯科医師から診断を受けることも少なくないようです。この歯がしみるという現象は象牙質(ぞうげしつ)の表面に伝わった刺激を象牙細管(ぞうげさいかん)と呼ばれる象牙質内のトンネル状組織を経由して、歯髄(しずい:歯の神経組織)で感知し、さらに脳へと伝わることから生じるものです。つまり象牙質の表面に何らかの刺激が加わり、それが歯髄へと伝われば歯はしみるのです。