無痛治療と言う言葉は正式な医学(歯学)用語ではありません。文字通り痛みを感じないように治療する方法という事ですが、無痛治療という標榜(表現)は医療法上、好ましくないと制限されています。歯科治療において痛みを伴わないと約束する事は出来ません。また、痛みには個人差が無痛を確約・保証することは不誠実な記載という事です。ただし、患者様に負担を少しでも和らげる、痛みを可能な限り軽減する取り組みは行われており、局所麻酔法・局所麻酔薬・精神鎮静法・レーザーによる治療・エアーアブレーションによる治療法が一般的です。

 

局所麻酔法

 

歯茎に麻酔の注射をすることを局所麻酔と呼びます。よく部分麻酔とおっしゃる方がいらっしゃいますが、部分麻酔は正式な医学用語ではありません。

局所麻酔はその名の通り局所に麻酔薬を作用させて一時的に感覚を消失させる方法です。歯科治療が好きな方は多くはいませんが、理由の多くは治療に対して痛みの恐怖心が有るからです。その痛みを無くす・軽減する為に局所麻酔は歯科治療にとって必要不可欠な麻酔法といえるでしょう。

 

局所麻酔は、表面麻酔法・浸潤麻酔法(しんじゅんますいほう)・伝達麻酔法の3つの方法に分類されます。