高齢者の方にとって口腔ケアは大きく3つの目的があります。若い方に比べ様々な目的があり病気の予防にも繋がります。

 

・唾液の分泌を促す

 

口の中の乾燥を防ぐことは口腔ケアの大きな目的の一つです。唾液には口の中を清潔に保って、また消化を助ける働きがあります。

 

・誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の予防

 

お口の中に存在する歯周病菌を含む様々な細菌が誤って気管に入り発症する肺炎が誤嚥性肺炎です。

人間は本来気管に異物が入ると反射的に咳をして外部に吐き出そうとする働きが有ります。しかし、高齢者、特に要介護者の方ではその働きが弱くなり吐き出せず、気管や肺に入った細菌や異物が原因で肺炎を起こしてしまいます。お口の中の汚れや細菌を減らすことで誤嚥性肺炎の予防に繋がります。

 

・口腔機能低下の予防・改善

 

口腔機能が低下すると、しっかりと噛むことが難しくなり摂食障害や嚥下障害に繋がります。口腔ケアを行うことにより舌や口周りの筋肉を動かして機能低下の防止に努めます。

食事はよく噛んで行うと脳に刺激が与えられ、認知機能の低下を予防・改善する研究結果も発表されています。

 

要介護者の口腔ケアの注意点

 

・多くの水や歯磨き粉などの洗浄剤は使用しない

 

口腔機能が低下すると、口の中に水をためていることが苦手になります。水分がのどに落ち込み、そのまま、誤嚥されてしまう恐れがあります。

 

・頸部を前屈させて咽頭に流入しないように配慮する

 

顎を引く姿勢は、口の中に水をためておきやすい姿勢です。この姿勢により汚れた水がのどの中に入らないように行います。

 

・こまめに歯ブラシを洗う

 

歯をこする歯ブラシには口腔ケアの過程で多くの汚れ(細菌の塊や食物残渣など)が付着します。汚れをしっかり洗い流し、清潔できれいな歯ブラシで歯磨きを行いましょう。 歯ブラシをある程度したら、口腔ケア用のウェットテッシュなどで、粘膜をふき取りながら口腔ケアを行うことも、うがいが出来ない人には効果的な方法の一つです。