唾液は唾液を作る細胞がたくさん集まった唾液腺腺(だえきせん)という場所で作られています。

唾液腺には、耳下腺(じかせん)、舌下腺(ぜっかせん)、顎下腺(がっかせん)という大きな唾液の工場である大唾液腺と大唾液腺と、舌や唇、ほほの裏など、お口の中にあちこちに散らばっている小唾液腺とがあります。

 

耳下腺は、ほとんどがサラサラとした漿液性(しょうえきせい)の液体を作り、この中には炭水化物を分解する消化酵素が含まれています。

一方、舌下腺は逆にネバネバした液体を作り食物を胃に送るための潤滑油のような役割を持っています。

顎下腺はその中間のはたらきをしています。

 

唾液の作用

 

唾液は食べ物を美味しく感じられるようにしたり、柔らかくして飲み込みやすくしたり、

デンプンを分解する酵素アミラーゼが含まれるなど、食べることや消化吸収に大切な役割をしています。

また、唾液には口の中を洗い流す働きがある上に、抗菌作用があるリゾチーム・ペルオキシダーゼ・ラクトフェリンや免疫グロブリン(抗体)なども含まれています。

普段あまり意識していない唾液は、消化吸収や細菌の侵入を抑えるなど、体の健康を保つ上でとても重要な役割を担っているのです。

 

1.溶解作用:味物質を溶解して、味覚を促進させる

2.洗浄作用:食べ物のカスを洗い流す

3.抗菌作用:抗菌作用を含んでおり、病原微生物に抵抗する。

4.pH緩衝作用:pHを一定に保ち、細菌の繁殖を抑える

5.保護作用:歯の表面に皮膜をつくり、虫歯を防ぐ

6.円滑作用:発音や会話をスムーズにする