乳歯のむし歯予防はとても大切です。乳歯の前歯にみられる環状齲食(うしよく)、いわゆる「みそっ歯」は、見た目にも感じの良いものではありません。生え出てまもない乳歯に発生し,歯冠部をとりまくように輪状にむし歯となります。原因は,妊娠や出産時の障害などによるエナメル質の形成不全などによると考えられています。

また、乳歯の奥歯が大きなむし歯になると、冷たい水を飲んだ時や食事の時に痛むようになり、食事が楽しめなくなったり、偏食のきっかけになったり、口臭の原因になったりし、ひどい時には食事の量が減ってきたりします。

 

もっと重症になって乳歯が抜けてしまうと、その歯の後に生えてくる永久歯の色が茶色や黒色に変わったり、形が本来の永久歯と違って変な形になって生えてくることがあります。

また、乳歯が早く抜けてしまうと、その隣にあった歯がずれてきて、将来の永久歯が生える場所を狭くしてしまい、永久歯が生えにくくなって永久歯の不正な歯並びの原因になったりします。

このように、乳歯がむし歯になるといろんな不都合なことが起り、子供の将来の生活に大きな影響を与えることになります。