むし歯の原因には、細菌(ミュータンス菌)・糖質・歯の質 の3大要素があります。この3つの要素が重なった時、時間の経過とともにむし歯(う蝕)が発生します。

むし歯の原因

 

細菌(ミュータンス菌)

ミュータンス菌は約1μm(1/1000mm)の球状の菌です。歯垢(プラーク)となって歯の表面に付着し、糖質から酸を生成します。その酸が、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かして歯をもろく、スカスカにしてしまいます。

 

糖質

食べ物に含まれている糖質(特に砂糖)は、ミュータンス菌が酸を作る材料に使われます。間食が多い人や、キャンディーやドリンクなど甘いものをよく摂る習慣のある人は、歯の表面が酸にさらされている時間が長いため、むし歯(う蝕)に進行し易くなります。

歯の質

歯が作られる時の環境の違いなどで個人差がありますが、エナメル質や象牙質の状況(=歯の質)によって、むし歯になりやすい人もいます。特に乳歯や永久歯が生えたばかりのお子様は注意が必要です。

丈夫な歯を育てるためには、歯の土台を作る良質なタンパク質、歯の再石灰化のために必要なカルシウムやリン、また、これらがうまく働くためのビタミン(A・C・D)などの栄養素が必要です。バランスの良い食生活を日々心がけることが大切です。