噛み合わせを狂わせるものとしては遺伝的要因と環境要因があり、前回は遺伝的要因をご案内しました。

今回は環境要因についてご案内します。

 

摂食(せっしょく)・嚥下運動(えんげうんどう)に伴う舌筋(ぜんきん)の力、口周りの筋肉(口輪筋、頬筋(きょうきん)のバランス、それに指しゃぶりや頬杖のような悪臭癖(あくしゅうへき)などの環境要因が大きく関与します。

 

 

代表的な不正咬合は、指しゃぶりによる奥歯で噛んでいても上と下の前歯が開いてしまう開口、頬杖による奥歯の噛み合わせが反対になる後方交叉咬合(こうほうこうさこうごう)などが有ります。

 

この環境要因による不正咬合は、早い時期でしたら悪習癖を止めるだけであるいは筋訓練で治ります。

また遺伝性の不正咬合も早期に対応することで直せたり、ひどくならないように抑制できます。

 

機能的で審美的に健康な乳歯の歯並びは、健康な永久歯列を作る上で必要です。乳歯がむし歯になり抜歯すると必ずと言っていいほど永久歯列に影響が出て不正咬合になりますので、乳歯は生え抜変わるからと安易に考えないでくださいね。