魚の骨は、形態や大きさが種々雑多ですが、普通は口腔の奥から咽頭、まれに食道の粘膜に刺入(しにゅう)します。刺入部に痛みを感じ、嚥下痛も生じ、すぐに刺入部を中心にした粘膜に感染が起こり、炎症を伴ってきます。

 

 

小さく細いものでは、刺入部も浅く、普通は米飯や泥状物の摂取で自然に取れます。特に治療の必要はありません。問題となる骨は、大きく太いもので、特に鯛の骨には注意が必要です。

 

また、魚ではありませんが、鳥の骨も問題となります。深く刺入し、食塊による摩擦ではなかなか除去されません。放置すると感染が重篤化し、膿瘍を形成する場合もあります。自宅で除去出来ない時は早めに医院を受診しましょう。