親知らずは奥歯の大きい歯が2本あるさらに後ろに生えてきます。親知らずは下の奥歯だけでなく上の奥歯の後ろにも生えることがあります。だいたい18歳を過ぎると生えてきて、20代~40代にトラブルを起こすことが多くなりますが、70歳を過ぎてからトラブルになることもあります。見ただけでは分からないことも多く、歯肉に隠れて見えなかったり、あごの骨の中に埋まっていたり、斜めに傾いていることもあります。

 

親知らずは、「智歯:ちし」「知恵歯」あるいは「第3大臼歯」とも呼ばれています。
智歯は歯列の最後方に位置し、萌出(ほうしゅつ:歯が生えること)場所の不足で、萌出方向の異常などにより不自然な状態で生えてきます。

真横や斜めになり、骨に完全に埋まっていたり完全埋伏(かんぜんまいふく)、あるいは大部分が骨に埋まり、一部だけが歯肉から出ているような状態もあります。

特にこの傾向は、上あごより下あごの智歯によく現れます。このように、必ずしも他の歯と同様に上下揃って萌出するとは限らず、上下の智歯が噛み合っていないことのほうが一般的です。