クラウンによる治療
クラウンとは、むし歯の治療などで歯を削った後に被せる人工の歯のことで、一般的には「差し歯」や「被せ物」といった呼ばれ、比較的大きなむし歯を治療した後や、根管治療をした後は、このクラウンによる治療となることが一般的ですが、ケースによってはクラウンではなくインレー、詰め物による治療となる場合もあります。
クラウン(被せもの)での治療は、歯の根っこに「コア」と呼ばれる土台を形成し、そのコアの上にクラウンを被せる治療です。土台をしっかりつくりその上にクラウンを被せますので、安定感があって外れにくいことが特徴です。
現在は、差し歯治療はほとんど行われず、差し歯と言えばクラウン治療が該当します。
クラウンによる歯冠修復は3回が標準的な治療です。
1回目では
①歯根の治療
②コア形成
これはコアを埋めこむために、歯を削って形を整える工程です。
③型を取ってその日は帰宅します。
④歯科技工士さんが、型をもとに模型(コア)をつくります。
2回目では
⑤クラウン形成
これはコアを歯に入れて歯科用セメントで固定し、コアと歯の両方を削って、クラウンを被せられる形に整えます。再び型を取って帰宅します。
歯科技工士さんがコア製作と同じ手順でクラウンをつくります。
3回目では
⑥クラウンを装着します
クラウンは患者様のコアにぴったりはまるように、クラウンを調整します。
噛み合わせの高さや装着感を確認し、うまく調整後歯科用セメントで固定し治療が完了します。