キシリトールはガムやタブレットなどの商品名としても使われている、もともとは糖アルコールの一種で5個の炭素を持つ甘味炭水化物としてよく知られています。
この甘味炭水化物であるキシリトールの仲間には、ソルビトール、マンニトール、マルチトールなどがあり、これらは多くの食品に用いられています。

 

キシリトールは自然界に存在します

 

キシリトール(C5H12O5)は、野菜や果物の中に含まれています。
例えばイチゴには、乾燥重量100グラムあたり300mgのキシリトールが含まれていますがガムやタブレットの甘味料として用いているキシリトールは人工的に作られたものです。
白樺などの木の構成成分であるキシランヘミセルロースを加水分解して得られたキシロースに水素添加してキシリトールを作ります。
キシリトールの安全性はWHO(世界保健機構)でも認められています。
一般的に砂糖と比べてカロリーは4分の1程度と低く、甘さは殆ど変わらないと言われています。独特の清涼感があり、食物ではホウレン草やレタス、イチゴなどの野菜や果物に含まれています。

 

キシリトールの役目は虫歯になりにくい環境を作ることです

 
キシリトールを食べれば虫歯にならない訳ではありません。
キシリトールはミュータンス菌に反応することなく歯の表面を溶かす酸を作り出しません。そしてキシリトールの一番の作用は酸を生成しないで、反対に酸を作り難くする作用があることです。ミュータンス菌はキシリトールの成分を吸収することで繁殖が衰え、その結果口の中で作り出される酸が減少します。この酸の抑止効果は長期間キシリトールを取り込むことにより次第に強くなることも確認されています。食後でのキシリトール摂取は酸を生成し難くする為にむし歯予防につながります。