子供の指しゃぶりは生理的な赤ちゃんの行動です。赤ちゃんが生まれてから半年くらいで離乳が始まりますが、その頃には腕の動きも活発になり、色々なおもちゃを口に持って行き、その感触を確かめるような行動を始めます。この時期に、自分の指がたまたま口の中に入ることがあり、おもちゃと異なり自分の指はいつでもそばにあるので、日中でも、物寂しい時はついつい指が口に入ることになります。この行動が習慣的に怒ってくることが、指しゃぶりの始まりと考えられています。

 

指しゃぶりをしている子供をよく見てみると、いかにも安心で満たされた感じで自分の世界に没入しているように見えます。 指しゃぶりの生理発達的な意義としては、寂しい時や不安な時には自分の気持ちを落ち着かせるのに役立っており、指をしゃぶることにより夜泣きも少くなると言われています。また、指をしゃぶっている時は口で呼吸ができなくなり、鼻呼吸を促すとする意見もあります。